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正解なんてないから、旅。@京都

by Yuka Sato

ほぼ突然思い立ち、1泊2日で京都へ行ってきました。

お仕事でお世話になっているカメラマン延原さんの写真展と、g.o.a.tブロガー古性のちさんの写真展を見に。そして京都に住む祖母に会うために。

というのは事実なんだけど、半分口実で。

フリーライタと名乗るようになってまだまだ2, 3ヶ月。地に足がつかない感じがして、今いるココを飛び出したくなってしまって、

「そうだ、京都へ行こう。」と気づけば新幹線に乗っていました。

京都を訪れたのは何年ぶりだろう。京都駅に到着すると、なんだか全てが新鮮で。京都駅ってこんなアートな駅だったっけ?とか。

ハスの葉っぱみたいな構造物があったり、見上げたら、頭上に"池"があったり。いや落とし穴か、ひょうたんかな?

階段脇の壁についたボルトのようなものが、顔に見えてきたり。

コンクリートとコンクリートの隙間から見える空が、とてもきれいでした。

京都駅を小一時間ふらふらしたあとは、古性のちさんの「旅することばと写真展」へ。

「g.o.a.t」という、このブログサービスがきっかけで知った写真展で、古性さんは世界17ヶ国を旅してきたという。

とても気さくな方だったのでいろいろとお話をしていると、珍しい名前に生まれたからこんな大変なことがあるとか、わたしの苗字「佐藤」や「鈴木」というありふれた苗字に憧れるとか、話してくれた。

この名前に生まれてもはや「佐藤さん」と呼ばれても自分が呼ばれている気がしなくて不便なのだけど、そんな苗字に憧れる人がいるなんて、世界に出ずとも、セカイは広いなあ。

そしてこんなゆるい会話が、ただひたすら心地よかった。

写真展では、すてきな写真と、ぐさっと・うるっとくるような言葉たちと出会った。

まるで言葉が出てこないのに、どうしたら伝わるんだろう。写真をとってごめんなさいなんて、こんなに悔しいなんて、はじめて感じた。腕がないとか、お天気が悪くてロケーションがどうのとか、そんな簡単なことじゃない。この風景を写真で切り取ろうとした行為に、切り取ることができるだなんて思った浅はかな自分が申し訳なくて、この島に心から謝りたくなった。
時よ止まれなんて言葉は、きっとこの島のために生まれてきた【タイ・ピピ島 その1】

これは、本当に泣いちゃいそうになった、ことば。

最近インタビュアーとして仕事をしていると、目の前の人やサービスを、適切に切り取ることができているんだろうか?と悩むことも多かった。

今まで仕事ではあまりやったことがなかった撮影も、徐々に請けるようになってきたこともあり、正しさ正しさ、正解ってどこにあるの?必死に求めてしまっている自分に気づいた。

でも、そもそも「適切に切り取る」とか「正しさ」を求めるとかそんなんじゃなくてさ・・・。そういうことじゃないんだよって、言われているような気がした。

じゃあどういうことなの?それでもわたしは答えを求めながら、次の目的地へ。

向かったのは、延原優樹さんの写真展「BOY MEETS SHE, -弁天町-」

延原さんに出会ったのは前職を辞めた直後の、今年5月。

インタビュー取材の現場で「良いもの作りたいんで、よろしくお願いします…!」そう言って握手を求められたのをよく覚えている。

「しごと」と「いきる」をほぼイコールにしているような人(だと私は思っている)で、こういう人と仕事ができることへの衝撃、しかも同学年というのだから驚きだった。はるかに"大人"に見えた。

前職の会社がクリエイティブ系の会社だったこともあり「仕事」=「人生」のような人はいたけれど、なんだかそれとはまた少し違った生き方。

写真を見にいったというより、懲りずに答えを求めてしまう私は延原さんに「なんでこの仕事始めたんですか?」なんて不躾な質問をしたりして、めんどくさそうな顔もされた。

そんなことを聞いても何にもならないから「なるようになれ」。自分に言い聞かせた。

答えは常に、自分の中にしかない。正しい答えなんて誰も知らないし、そんなの知ったこっちゃないわ。そう誰かに言われた気がした。

それでも何か、この旅の中から答えを導き出すとしたら。

私はいつまでたっても"わたし"のままであって、誰かになろうとしなくていい、というか誰かになることは不可能だということ。
そして常に、今のわたしの延長線上にしか「仕事」も「生き方」も存在しなくて、それはわたしにしかできない「しごと」だし、「旅」でもあると思った。

スキル・実績や数字を求められて、たじろぐこともある。
足りない部分も、まだまだたくさんある。

でも、依頼された限り目の前にある「しごと」は今私にしかできない仕事。
ただ一生懸命に向き合うことを忘れてはいけない。

もっと胸を張って働こう、そう決意させてくれた旅だった。


Yuka Sato
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